ものづくり補助金は金額や使い道の点で行って、スタートアップにも使い勝手のいい補助金だろう。そんなものづくり補助金が第2次公募をスタートした。
ものづくり補助金についておさらい
「ものづくり」といっても製造業に限った補助金ではない。サービス業にだって使える。補助される金額は条件によってことなり、500万、1000万のパターンがある。
補助率は2/3となっている。
詳しくは過去記事「ものづくり補助金とは?対象は思ったより広い。」参照
中小企業庁のHPはこちら
今回の平成27年度補正「ものづくり・商業・サービス新展開支援補助金」の2次公募について
公募期間
受付開始:平成28年 7月 8日(金)
締 切:平成28年 8月24日(水)
今回の採択件数
全国で概ね100件程度。ちなみに1次公募では24,011件の応募があり7,729件が採択された。2次なので当然であるが、採択予定件数はかなり限られており、狭き門となることが予想される。
補助事業実施期間
交付決定日(概ね平成28年11月中旬)から平成28年12月31日(土)まで。この期間において、発注、納入、検収、支払等のすべての事業手続きが完了することが必要となる。
つまりこの一カ月間強の間に補助対象となる経費を支出してしまい、納品を受ける必要がある。500万の補助を受けるとしたら750万以上の支出をこの短い期間に行なうことになるので、採択されたら即実行しなければ間に合わない。これは実務的にはかなりハードルになりそうだ。
2次公募の最大のポイント 経営力向上計画の取り扱い
今回の2次公募はあらかじめ、加点する項目をひとつ強調されている。それは中小企業等経営強化法による「経営力向上計画」の認定事業者を加点すると言っている点だ(今回の2次公募はこの経営力向上計画の認定企業を増やす狙いがあるのかもしれない)。
この経営力向上計画は認定支援機関のサポートを受けて、自分の事業分野を主管する省庁に経営計画を申請し、認定を受けるという制度だ。
詳しくは過去記事「設備投資後の固定資産税を安くする!中小企業等経営力強化法が施行されたよ。」参照。
強調されているくらいだから、これをやってから申請したほうが当然採択の確率はかなりあがるだろう。しかし、ここにも注意すべき点がある。
この経営力向上計画、書類を整えて申請し、認定されるまでに最大で30日間かかるとされている点だ。つまり、今回の2次公募に間に合わせるためには、大急ぎで書類を作って申請しなければならない。
今回の2次公募はかなり時間的にもタイトで採択確率も1次と比べるとかなり下がるだろう。もしすでに経営力向上計画の認定をうけているならば応募するのもいいかもしれない。