日本を代表する企業が手を組んでオープンイノベーションを推進しようとしている。
三井住友銀行と日本総研が運営を担うコンソーシアム「Incubation&innovation Initiative」が2月1日に発足した。メンバーにはトヨタやNECが参画。今後も業界を問わず参加企業を30社程度まで増やす見込みだ。
その活動内容は
ひとつめは投資家や事業会社とスタートアップのマッチングを目的としたピッチコンテストの開催
これは早速2月12日に「未来2016」と銘打って(そういえばトヨタの燃料電池自動車も MIRAI)東京ミッドタウンで開催される。今後も定期的に開催されるようだ。
イベント概要はこちら→http://mirai.ventures/2016/pc/
ふたつめは法制度や規制についてイノベーションを阻害するものを実態に即したものにするための政策提言の実施
大企業の声のほうが(残念ながら)行政に届きやすい。各業界を代表する企業が、イノベーションが起きやすい環境を整えるため体制を作った上で動いてくれるというこで歓迎すべきことだろう。
三井住友銀行の狙いは有望なベンチャーを早い段階からファインディングし、投融資先の増加、上場支援先の発掘につなげていくことだろうが、 トヨタの場合はいち早く新しい技術、アイディアを見つけることだろう。
たとえトヨタであっても自社で破壊的イノベーションを起こしていくことは難しい。
トヨタのライバルが日産やフォルクスワーゲンでなくグーグルとなった今、これまでどおりのビジネスモデルだと太刀打ちできなくなる未来がある。グーグルがスタートアップを積極的に買収するように、日本の大企業もスタートアップへの投資を積極化していくだろう。
アメリカの歩んだ歴史をトレースするように日本でもM&Aが増加する時代となるか。
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