韓国のスタートアップ事情について簡単にまとめ

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現在韓国では、パククネ政権の経済公約のスローガンとして「創造経済」を実現があげられており、現在官民一体となってスタートアップの支援を進めている。

 

2016年の「経済革新予算案」総額は32兆ウォンとなっており、そのうちベンチャー向けは成長エンジン開発として6.3兆ウォン(ベンチャー活性化1.3兆ウォン/技術開発支援5兆ウォン)となっている。ちなみに中小企業による輸出・新産業開発支援は7.8兆ウォンとなっており、かなり高い比率がスタートアップ支援に割かれていることがわかる。

 

韓国のベンチャー集積地について

・九老(クロ)デジタルバレー

もともと衣類製造の零細工場集積地。2000年台中盤からITや電子分野の研究所・ベンチャー企業が集まり急成長してきたITベンチャータウン。

 

・板橋(パンギョ)創造経済バレー

ゲーム等を中心としたコンテンツ産業の集積を目指し現在造成中。敷地43万平方メートルにインキュベートオフィスを建築中。

 

・江南(カンナム)スタートアップバレー

アジア初のGoogleキャンパス・ソウルや銀行業界青年創業財団(銀行界の創業支援機関)Dキャンプ

、マル180(民間創業アクセラレータである牙山ナヌム財団の施設)などが集積。2015年7月にはTIPS Townがオープンした。

 

2015年オープンのTIPS Townとは

Tech    Incubation Program  For Startupsの略。

・2017年までに160チームが入居予定

・運営機関が最少1億ウォンをシード企業に投資すると、韓国政府が追加で9億ウォンを支援

などの特徴がある。

 

昨年行われたオープニングセレモニーではパククネ大統領も出席し、スピーチを行った。その中ではベンチャーエコシステム構築のためには政府、大企業などの民間が一体となってベンチャーを育成していくことの必要性、重要性を説いた。

 

このような政府のベンチャー支援施策は雇用対策という声もある

韓国の失業率は2015年3.8%となっており、日本と同水準であり他の先進国と比べて高いわけではない。しかし若年層でみると、2015年9.9% 若年層の失業率が高止まりしている。若者の雇用を喚起するベンチャー育成は韓国にとって急務といえよう。

 

1月21日、Get in the Ringのアジア決勝がTIPS Townで行われる

政府主導のもと強力にスタートアップ支援を推し進める韓国にて、スタートアップのピッチコンペティションのアジア決勝がTIPS Townにて開催される。日本のスタートアップも2社福岡から参加予定だ。

 

以上、簡単に韓国のスタートアップ事情を紹介したが、1月21日のイベントについてはまた後日ご報告予定。

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