一般社団法人StartupGoGoは5月29日に台湾のインキュベーター、iiiNNOと共催にて台北でピッチイベント、StartupGoGo in Taipeiを開催した。当日は台湾のスタートアップ関係者を中心に50人以上が集まり、会場は熱気に包まれた。
StartupGoGo in Taipei
2017年5月29日にiiiNNO Infinityにて開催された。このiiiNNO Infinityは5月31日に正式オープンした台北のコワーキング&インキュベートスペース。今回はオープン前にであったがiiiNNOから会場提供を得た。
ピッチ登壇企業は以下のとおりだ。
福岡 4社(ピッチ順)
台湾(4社)
帯路文化
Ddoor Corporation
阿法碼科技股份有限公司
ピッチのジャッジは以下の4名で行った。
iiiNNO co-founder David kou
StartupIndia Founder Yatin K Thakur
Yatinはインドのデリで10のこワーキングを運営。iiiNNOとスタートアップ同士の交流プログラムを進めている。
StartupGoGo 中原&寺井
Award
福岡のスタートアップのウィナーには、台湾行きの航空チケットと1週間の滞在スペースの確保し、台湾市場への展開サポートを受ける権利が賞品として準備された。台湾のスタートアップのウィナーには、福岡で秋開催予定のStartupGoGo2017のピッチ出場権と航空チケットが優勝商品として付与された。
なお、ジャッジは日本のスタートアップのウィナーはDavidとYatinが決定、台湾のスタートアップのウィナーはStartupGoGoの中原と寺井が決定した。
ピッチスタート
ピッチは福岡、台湾のスタートアップが交互に行う形でスタート。トップバッターはELGAME。
ELGAMEはマーケットが拡大中のe-sportを手がける福岡のスタートアップだ。台湾でもe-sportの人気は高まっており、台湾マーケットへの進出に意欲をみせた。
2社目のピッチは台湾の帯路文化。
日本旅行での経験をきっかけに地域のローカルアドバイザーとツーリストをつなぐサービスを展開している。
3社目は福岡のHotAG。
従業員のやる気見える化システム、スマイルスコアを日本にて展開中だ。
4社目は台湾のBuddydo。
運営が難しいされるNPOを収入源の確保をサポートするサービスを展開中だ。
5社目は福岡のanect
インドネシアマーケットにてCtoC決済サービス、tocoPayを展開している。
6社目は台湾のDdoor Corporation
台湾では朝食を外でとる慣習が根強く、時間のない朝の時間帯でいかに効率良い朝食サービスをとどけるかをテーマとしてシステムを展開している。
7社目は福岡のSkydisc
同社は福岡発のIoTスタートアップとして存在感を発揮。すでに台湾にパートナー企業もあり、今後の展望の可能性を披露した。
最後は台湾の阿法碼科技股份有限公司。
同社はBTEをベースにしたシステムを得意としており、現在LINEで使えるインスタント写真サービスを開発、展開している。
結果発表
台湾チームのウイナーは
buddydo
日本にも多くあるNPOと拡大中のボランティア組織の運営を支えるサービスとして、今後のニーズの拡大が評価された。
日本チームのウィナーは
HotAG
同社の展開するSmilescoreは、どの国でもあるスタッフの不満を把握することにつながるサービスであり、インドでコワーキングを運営するYatinはSmileScoreはインドで通用する可能性が高いと熱を込めて語った。
INNOVEXへの参加
Skydisc,anect,HotAGの三社はiiiNNOの協力を得て、5月30日から6月1日に行われたアジア最大規模スタートアップ見本市、INNOVEXにて、中心となるAPECブースへの出展とピッチタイム出場を行なった。
StartupGoGo in TaipeiとINNOVEXを通じて印象的だったのは、HotAGのプロダクト、Smilescoreがまだ国内向けのサービスを展開している段階にもかかわらず、様々な国の人々に刺さっていたという点だ。決して流暢な英語でピッチをしていたわけではないが、分かりやすいビジネスモデルとUIが奏功したのだろう。
StartupGoGoは今後もスタートアップのグローバルな展開をサポートしていく。