九州大学発のスタートアップ、PicoCELAが独自技術で低コストの安定したWi-Fi空間を実現!福岡・天神地下街での利用実態を公表。

スタートアップ リリース 地域別 福岡

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九州大学発のスタートアップ、PicoCELAは、自社の技術を活用した福岡市天神地下街のWi-Fiシステム『てんちかWi-Fi』における利用実態を発表した。

『てんちかWi-Fi』とは?

『てんちかWi-Fi』は、総延長1.2kmにわたる広域Wi-Fi空間。同空間は多段無線中継機能を有する特殊なWi-Fiアクセスポイント27台によって形成されており、その鍵となるテクノロジーは、福岡県ならびに公益財団法人福岡県産業・科学技術振興財団の支援を得つつ、九州大学・古川研究室が基盤技術を開発し、PicoCELA株式会社によって商用レベルへと醸成させた高性能無線バックホールテクノロジー。

 

世界でも類を見ない無線ネットワーク

長距離のLANケーブル配線では、電源ケーブル等からの雑音混入を防ぐために電磁シールドが必要となり、敷設コストを増大させる要因となっていた。

PicoCELAが提供する多段無線中継技術を活用したバックホールシステムにより、LANケーブルの配線量を実に8割以上のカットを実現。低い導入コストであるにもかかわらず、運用開始以来、大きな事故もなく安定した無線通信サービスを提供している。

各々70m程のわずか4本のLANケーブルで1.2kmもの地下街を全域Wi-Fi空間化した、世界でも類を見ない無線ネットワークが『てんちかWi-Fi』だ。

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2015年4月~2016年3月の利用実績統計について

一日あたり平均2,172台の端末(同日に複数回利用した端末は1台とみなす)が同ネットワークに接続。年間延べ79万台が日々の通信に利用している。『てんちかWi-Fi』全体で一日当たり処理している平均データトラフィックは36GBに達し、2014年度からおおよそ2倍に増加した。

 

モバイル通信のトラフィックは年を追うごとに急激に増大しており、モバイル通信トラフィックをWi-Fi網へ回避させる、いわゆるWi-Fiオフロードは、同様のトラフィック爆発問題に悩む世界中のモバイル通信キャリアにとって重要な対策の一つとなっている。

 

 

一般的なホットスポットとの比較

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緑色が通信可能エリア。黄色~赤色は不感エリア。『てんちかWi-Fi』は総延長1.2kmの天神地下街を隈なくカバーできている様子が分かる。広大な地下商店街全域をPicoCELAの無線バックホールテクノロジーによりわずか4本のLANケーブルで全面Wi-Fi空間化している。

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大学発のスタートアップと先駆け的なPicoCELA。インバウンドの増加、東京オリンピックを見通すと広域でのWi-Fi環境の構築は急務であり、同社の技術は確実にニーズがあると思われる。

 

 

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