各都道府県において、中小機構と都道府県が一体となって組成した地域活性化ファンドから地域の活性化に役立つ企業と支援者をサポートする助成金がある。
地域中小企業応援ファンド【スタート・アップ応援型】について
特長
この助成金の最大の特徴は助成される金額や応募期間などは各都道府県が運営する地域活性化ファンドによってそれぞれ定めれれているということだ。主だった特徴は以下の通り。
- 新商品開発に関するもの、販路開拓に関するものなど、幅広い経費が助成対象
- 複数年にわたる事業にも助成(ファンドにより異なる)
- 中小企業だけでなく、中小企業以外の方も助成対象(ファンドにより異なる)
対象
これも具体的には各都道府県ごとに異なるが共通した点は以下の通り
- 中小企業
- 創業または経営の革新を行おうとする中小企業・ベンチャー企業
- 中小企業を支援する方
- 中小企業・ベンチャー企業の創業または経営の革新を支援する事業を行う者
- NPO法人など
申込み・問い合わせ
応募条件や申込み方法など、詳しくは各都道府県におけるファンド運営管理者へ直接お問い合わせるとのこと。
佐賀県の例を見てみよう。
佐賀県地域産業支援センターさが中小企業応援基金 の場合
応募資格
中小企業または中小企業団体
対象となる事業分野
新産業分野(ナノテクノロジー、新エネルギー、ポストゲノム、コンテンツビジネス、光触媒)、自動車産業分野、次世代産業分野(健康・医療・化粧品(コスメ)関連産業)、地域資源分野
助成される金額
新製品開発事業
- 既存技術の高度化、新技術の開発、デザイン開発、試作品開発等への取組に要する経費に助成
- 助成限度額 100万円以上500万円以下
- 助成率 新産業分野・自動車産業分野・次世代産業分野:3分の2以内
- 地域資源分野:2分の1以内
販路開拓事業
- 新製品・新技術の県外見本市等への出展に要する経費に助成
- 助成限度額 100万円以下
- 助成率 2分の1以内
募集期間
第1回の募集は残念ながら終了している。第1回の応募期間は平成28年4月5日(火)~平成28年5月11日(水)であった。
次に長崎県の例を見てみる。
長崎県産業振興財団が運営するナガサキ型新産業創造ファンドの場合
応募資格
製造業・情報通信業の企業、または創業予定者に限定されている。
助成される内容
助成メニュー・ 助成期間 助成率・助成限度額
- 1.技術応用開発支援事業 最長1年間 3/4以内 500万円
- 2.商品化研究・開発支援事業 最長2年間 3/4以内 1,000万円
- 3.事業化等調査事業 最長1年間 3/4以内 300万円
- 4.見本市出展支援事業 最長1年間 3/4以内 300万円
- 5.認証取得支援事業 最長2年間 3/4以内 200万円
応募期間
こちらも第1回目は終了しているが、第2回が平成28年10月に予定されている。
このように各都道府県ごとに応募条件がことなるので自身の本拠地の場所の状況を確認してほしい。なお九州各県の情報は以下のとおり。
佐賀 さが中小企業応援基金事業
熊本 くまもと夢挑戦ファンド
鹿児島 かごしま産業おこし挑戦基金
全国まとめ http://www.smrj.go.jp/keiei/chikipg/fund/030847.html
公募期間もさまざまであり、今年度の募集を終了している場合も多いようだ。それと上記の九州各県のなかで福岡と宮崎は失念したわけでなく、ファンドがそもそも組成されていない。
長崎県のように次回募集予定の時期を明記しているものもある。自身の本拠地の情報は一度確認したほうがよいだろう。