投資を受けた後に助成金を最大7000万円もらえる、という話がある。
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構、通称NEDOが行っている研究開発型ベンチャー支援事業/シード期の研究開発型ベンチャーに対する事業化支援がその制度だ。この制度を利用するためにはいくつかの特徴がある。
NEDOって?
産業技術力の強化を目指し、将来の産業において核となる技術シーズの発掘、産業競争力の基盤となるような中長期的プロジェクトおよび実用化開発における各段階の技術開発を、産官学の英知を結集して高度なマネジメント能力を発揮しつつ実施することにより、新技術の市場化を目指す国立の機関。
要するに新しい産業が生まれるように、技術のシーズがビジネスになるように支援する機関だ。
研究開発型ベンチャー支援事業/シード期の研究開発型ベンチャーに対する事業化支援について
対象
ロボティクス、AI、エレクトロニクス、IoT、クリーンテクノロジー、素材、医療機器、ライフサイエンス、バイオテクノロジー技術、航空宇宙等の技術を有するベンチャーであり、具体的技術シーズであって、研究開発要素があることが想定されること。
例えば、スマートフォンのアプリ開発は対象外だ。
助成対象経費と金額
事業化に必要な実用化開発、企業化可能性調査等経費。助成率は85%以内で1件あたりの上限額は7,000万円となる。
最大の特徴、認定VC
NEDOはまず、VCの募集を行う。そのなかから優良と認められたVCを認定する。これが認定VC。この認定VCから助成金を申請する額の15/85以上の金額の出資を受けることが申請条件になっている。
つまり、いくら優れたテクノロジーを持っていても認定されていないVCから出資を受けても対象にならないということだ。もしこの助成金を狙うのであれば、認定VCからの調達を狙っていく必要がある。
認定VCはどこ?
昨年認定されていた12社に加えて7社が認定された。500Startupsや九州のVC、QBキャピタルも今回新たに認定を受けた。
一覧は以下のとおり。
合同会社SARR/TechRanch FGC BioVentures LLP
ウエルインベストメント/AZCA
Remiges Biopharma Fund GP, Inc.
Triple Ring Technologies(前回認定済み) /日本医療機器開発機構
もし、対象となる技術をもっているならば認定VCはチェックしておくといいかもしれない。