福岡・九州のStartupが資金調達ラッシュ ~第2弾~

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福岡・九州のStartupの資金調達状況をまとめた前回(2016年3月)の記事「福岡・九州のStartupが資金調達ラッシュ。スタートアップ都市は本物になるか?」には多くの反響をいただいた。また、掲載した案件以外にもStartupによる資金調達が多くあるという自薦他薦の情報を多くいただいた。今回は前回の記載できなかった調達案件についてまとめてみたい。

ユーコネクト(福岡)

2016年3月、医療介護の人材紹介などを手掛け、重度の要介護者向けデイサービス事業を始める予定のユーコネクトは、地域経済活性化支援機構(東京)は、全国の銀行と共同で設立した「地域ヘルスケア産業支援ファンド」から1億9500万円を調達した。

 

ウェルモ(福岡)

2016年3月、介護福祉ITプラットフォーム事業を展開するウェルモは、アーキタイプベンチャーズ株式会社、大分ベンチャーキャピタル株式会社、株式会社佐銀キャピタル&コンサルティングを割当先とする7,500万円の第三者割当増資を実施。創業より累計2.1億円の調達を完了した。

 

カプセルジャパン(福岡→台湾)

2016年1月、台湾及び香港をメインの事業拠点として現地のYotuberを束ね、「SHIRYOUKO STUDIO」を構え、毎日ゲームの実況番組を実況プラットフォームで放送するカプセルジャパンは、アコード・ベンチャーズ、アドウェイズ、スパイスマートの3社を割当先とする第三者割当増資を実施し、3,000万円を調達した。

 

ベータソフト(福岡)

2015年12月、精神科病院向け電子カルテトップシェアのベータソフトは、ジャフコに第三者割当増資を実施し約1億円を調達、精神疾患患者の地域包括ケアの実現を目指す。

 

イジゲン(大分)

2015年11月、まち歩きサービス「AIRPO(エアポ)」や非IT系企業とのITサービスを多数共同運営するイジゲン株式会社は、大分ベンチャーキャピタル株式会社、株式会社ザイナス、サンライズメディアワークス株式会社を割当先とする第三者割当増資を実施、及びザイナス、サンライズメディアワークスとの業務提携を締結した

 

ユニバーサルサウンドデザイン(佐賀→東京)

2015年10月、「コミュニケーションのバリアフリー社会」の創出を目指し、卓上型会話支援システム「comuoon」(コミューン)を開発・販売しているユニバーサル・サウンドデザインは、大和ハウス工業株式会社、日清紡ホールディングス株式会社、新日本無線株式会社)、SMBCベンチャーキャピタル株式会社、株式会社エフエム東京、株式会社グローバルメディックなどを割当先とする、総額1億8千万円の第三者割当増資並びに株式異動を実施した。

 

プリンシプル(福岡)

2015年夏、月々ワンコインから利用できるホームセキュリティサービス「SMART ROOM SECURITY(スマートルームセキュリティ)」を展開するプリンシプルは、Genuine Startupやドーガン、SMBCらから数千万円の資金調達を実施している。

 

パルメクス(熊本)

2015年8月、スマートフォン向けのアプリ・コンテンツのコンテンツプロバイダー事業を展開するパルメクスは、一般社団法人未来会議室に第三者割当増資を実施した

 

MAISIN&CO.(福岡)

2015年7月、日本発のSaaSスタートアップとして、オープンソースの文化を逆輸入することをミッションとして掲げるMAISIN&CO.は、BonAngels Pacemaker Fund、スローガン・コアント有限責任事業組合、Vilingベンチャーパートナーズから資金調達を行った。

 

炭化(佐賀

2015年7月、環境にやさしい竹炭と日本茶による新たな鮮度保持剤を開発した炭化は、株式会社佐銀キャピタル&コンサルティングから新株予約権付社債で15百万円の資金を調達した。

 

リーフ(北九州)

2015年5月、リハビリを目的としたロボット開発を行っているリーフは、富士機械製造株式会社(愛知県)と資本業務提携を締結した。

 

Hyuga Pharmacy株式会社(福岡)

外来調剤と在宅医療に特化した調剤薬局、きらり薬局を展開するHyuga Pharmacy株式会社は、SMBCベンチャーキャピタル、ドーガン、宮崎太陽キャピタルから資金調達を行っている。

 

フリープ(鹿児島

2012年、音声で、匿名で知らない人等がコミュニケーションをとるというSNSサービス「トークスペース」を展開するフリープは、開発者コンテスト「ブレイクスルーキャンプ」に参加・そこで、見事に開発部門3位を受賞し、IMJインベストメントパートナーズからの出資を受けて会社を設立した。

 

前回のレポートと併せて、昨年からは、毎月のように1~3社のStartupが資金調達を行っていることが分かる。資金を提供する側のベンチャーキャピタルも、大学発ベンチャーに投資するQBキャピタル、シード投資を行うF Ventures、コカ・コーラウエストのCVC CQベンチャーズ、FFGグループのCVC株式会社 ふくおかテクノロジーパートナーズなどぞくぞくと設立されている。供給面からも今後の福岡・九州のStartupによる資金調達は活発に続いていくことが予想される。

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