凸版印刷が2017年9月より募集を開始したオープンイノベーションプログラム「co-necto」の成果報告会が3月にFGNにて開催された。
オープンイノベーションプログラム「co-necto」とは
co-nectoは、九州及びアジアの「スタートアップ」と「トッパン」の共創を通じて、イノベーティブな事業・サービスを世に送り出すためのオープンイノベーションプログラムであり、トッパンの豊富なリソースと皆さんの斬新なアイディアをコネクトし、これまでにない価値の創出を目指して開催された。
凸版印刷からの提供されるリソースは約25000社のBtoBネットワークや豊富な研究開発費などが想定される。
想定される協業方法は
販売協力、開発支援、出資とされた。
募集されたテーマ
募集されたテーマは以下のとおり。
- トッパンの既存事業を発展させるビジネス
- 社会的課題を解決し、未来の生活や暮らしを豊かにする
- 地域(街・暮らし・価値)をリブランディングする
- コミュニケーションを進化させる情報伝達手段
- 健康長寿社会の実現に寄与する
- 情報化社会を進化させるIoT・PIM
- マーケティングをより有効にするCRM・MA
- B2Bの企業課題を解決する
- どこにも存在しない革新的なビジネスモデル
結果発表
特別賞
誰でも簡単に高精度の肌状態測定を可能とするデバイス、defidermを開発する台湾のスタートアップ、VesCirが特別賞に選ばれた。
今後凸版とともにVesCirは日本マーケット参入を目指す。
優秀賞
優秀賞は以下の2社が選ばれた。
No. 1アウトドアアプリ、YAMAPを運営するヤマップ
ヤマップは凸版とともに地方への回遊増加を目指す取り組みを始める。
九州大学起業部所属のNOVIGO
NOVIGOは九州大学で開発された技術を元に、親水性ワクチンの経皮投与を可能にするワクチンシールの販売を目指す。
最優秀賞
今回第1回となるオープンイノベーションプログラム「co-necto」の最優秀賞には福岡のスタートアップ、Qurateが選出された。
Qurateはオンラインマーケティングを最適化するためのコンテンツプラットフォームを開発、販売している。今後、デジタルトランスフォーメーションを推進していく凸版印刷の方向性と合致し、最優秀賞に選出された。
今後について
凸版印刷は受賞した4社以外にも、最終選考にのこった他のスタートアップとも協業を検討、推進していくとしている。
また、第2回のco-nectoについて国内のみならず、海外からも応募が集まるようにはさらに規模を拡大していく方向性を示した。