朝日新聞社は、今までにない事業アイデアと熱意を持ち、成長を目指しているベンチャー企業を支援し、新しい製品やサービスの実現を目指す「朝日新聞アクセラレータープログラム2016(Asahi Shimbun Accelerator Program 2016、以下ASAP2016)」を実施する。昨年度は3社に出資し、今年度はシリコンバレーで支援も行う。
ASAP2016とは?
朝日新聞社からの出資や提携も視野に入れたアクセラレーションプログラム。6月20日より参加チームの募集を始めた。今年は前期(1st Batch)・後期(2nd Batch)の2回のプログラムを実施。参加チームを2倍に増加させる。
ASAP2016は約4カ月間、専門家からのアドバイスや朝日新聞社のネットワークやノウハウの提供など、さまざまな支援を行う。参加チームに対しプログラム期間中、東京・渋谷の朝日新聞社メディアラボ渋谷分室を無料で開放する。プログラム終了時には、朝日新聞社グループとの事業提携や協業などを視野に入れ、数百万~1千万円の出資も検討。昨年度のASAP2015では3社に出資した。
1st Batchの期間は7月~10月、2nd Batchの期間は11月~2017年2月を予定。
今回は1st Batchの募集となる。成果となる新しい製品・サービスの発表会(デモデイ)は一括して17年2月に実施する
申し込みはこちら→ http://t.asahi.com/asap
スケジュール
1st Batch: 7月~10月
- 6月20日(月) 募集開始
- 7月3日(日) 説明会
- 7月6日(水) 応募締め切り
- 7月8日(金) 書類審査結果通知
- 7月18日(月・祝) 支援対象チーム決定/支援プログラムスタート
- 9月~10月 出資・事業提携検討
■2nd Batch: 11月~2017年2月
■デモデイ: 2月
シリコンバレーで日本語対応支援事業も
本プログラムと並行し、日本への進出を検討している米国シリコンバレーの現地ベンチャー企業を対象にした支援事業「Asahi Shimbun Accelerator Program @ Silicon Valley(以下ASAP@SV)」も実施。この事業では、サービスの日本語対応に必要なリソース提供やアドバイスなどを行う。プログラム終了時には、ASAPと同様に朝日新聞社グループとの事業提携や協業などを視野に入れ、出資を検討。参加ベンチャー企業の選考などでは、トーマツベンチャーサポート株式会社(吉村孝郎代表取締役社長)が協力する。
昨年度の出資先3社
株式会社パルミー( https://www.palmie.jp )
設立: 2014年10月
所在地: 東京都世田谷区池尻3-11-7 テラス・レイクマウント405
代表取締役: 伊藤貴広
事業内容: イラストやマンガの描き方を動画で学べるウェブサービスの運営
株式会社ReCross( http://recross.co/ )
設立: 2015年6月
代表: 増田和人
所在地: 東京都中央区東日本橋2-28-4 日本橋CETビル2階
事業内容: 紙を扱う業者間で余った紙を自由に売買できるプラットフォームを提供
株式会社ラントリップ( https://runtrip.jp/ )
設立: 2015年5月
代表取締役: 大森英一郎
所在地: 東京都渋谷区桜丘町4-15 ホワイトヒル渋谷405
事業内容: 厳選されたランニングコースが簡単に見つかるウェブサービスを運営
各地で新聞社がスタートアップとの協業に乗り出している。九州では西日本新聞がランサーズとタイアップするなどの動きもある。スタートアップの視点からみると、出資よりも新聞社の持つ販売店網や、コンテンツ作成力、もちろん発信力の方が魅力的だと思う。新聞社に限らず、上手く大手のリソースを活用していくことはこれからのスタートアップにとって重要だと思う。