福岡市の融資制度、「スタートアップ資金」の信用保証料がゼロに!?

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そもそも「信用保証料」ってなんなのかを確認

 

企業が銀行などの金融機関から融資を受ける際、担保や連帯保証人などのかわりに各県にある信用保証協会(一部、市の信用保証協会もあり)に保証してもらう対価として信用保証協会に払うものが信用保証料。

 

この信用保証協会が保証すると銀行は貸し倒れのリスクが低減されるので企業に思い切りよく融資できる、企業は融資を受けやすくなるという仕組みだ(じゃあ貸し倒れした場合のリスクはだれがとるのというのは政府、国がとるということになるわけだがその話はまた別の機会に)。

 

ということは、企業が信用保証付きの融資を受けた場合、融資を受けた金額から信用保証料を天引きされた金額を実際には受け取ることになる。

ちなみに保証料は融資を受ける金額の0.3%程度から1%代だ(保証料率という)。この保証料率と返済期間を融資金額に乗じて(厳密には分割係数というものも計算するらしい)天引きされる保証料の金額が決まる。

 

複雑だ。

 

そんな保証料を自治体が補給したり補助したりする場合がある。

 

補給、補助。なにが違うのかはわからないがあとから自治体(ようは市役所など)に申請したら全額もどってきたり、半分もどってきたりということ。金額はビジネスをする場所によって違う。

 

たとえばある長崎県大村市では創業者向け融資では保証料を全額補給、佐賀県佐賀市では保証料を全額補助。

 

申請してから戻ってくる。ありがたい。ありがたいがわかりづらい。

 

この記事を書くにあたっていろんな市役所や保証協会のサイトで情報を探してみたが、まずどこに情報がのっているのか探すのも一苦労。せっかくいい制度なのに手続きがわからないとかそもそも知られてないっていうのはもったいない。UI、UX大事だ。

 

福岡市が「スタートアップ資金」は信用保証料がゼロに!

 

わかりやすい。ゼロ。福岡市のニュースリリースをみると「スタートアップ資金利用者の信用保証料がゼロになります!」とある。

 

仕組みはもともとの信用保証料を半分は福岡市が負担、半分は福岡県信用保証協会が負担するというもの。そもそも受け取る側の信用保証協会が負担する(実質値引き)っていうのがすごい。

それはさておきニュースリリースには堂々と「保証料率 0.00%」とある。わかりやすい。

 

スタートアップは忙しい

 

人も少なく、やることも多いスタートアップのCEOは当然多忙だ。多忙を割いてなれない資金調達をしなきゃいけない。無事融資をうけて、よし、いまから全力でビジネスを進めようというときにあとから自分で情報を集めて保証料が戻るかどうか確認し、手続きは自分で確認して書類集めて申請するというのはかなりの手間だ。

 

金銭的な支援だけでなく、手続きの簡素化やわかりやすい情報発信も大事な支援だ。

 

StartupGoGo

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