宮崎のスタートアップ、株式会社開成が加水型熱源を使用した安全な調理器具「フードレスキュー・あたためくん」を開発した。6月10日より販売開始する。火を使わずに食材を温めることができるため、災害時以外にも使用することができる。
「フードレスキュー・あたためくん」とは?
「フードレスキュー・あたためくん」は、災害時に必要な温かな食事を、簡単、安全、迅速に届けるために活躍する。特に災害発生時の初期、大規模な炊き出しが行われる前に威力を発揮する。現在「フードレスキュー・あたためくん」のように災害に即対応できる商品は他にない。また災害時以外でもお年寄りの食事提供や、福祉施設などでの当直者用食事提供などの利用が想定される。
水を入れるだけで食べられるアルファ米の場合、一度に8人分が温められる。ホームセンターなどで販売され、価格は1セット4000円程度になる見込み。本体の繰り返し使用回数は30回。実証試験にて確認済み。また、在庫に関しては、直射日光が当たらなければ数年は劣化しない。
フードレスキュー・あたためくんの特徴
- 温かな食事を、火を使わずに提供できる
- 取り扱いが簡単
- 調理後も保温が可能
- 大規模な炊き出しと異なり個別対応可能
- 燃料は6年間保存可能
- 繰り返し使用可能
あたためくんの使用方法
代表の福元氏は、2015年3月に行われたStartupGo!Go in Miyazakiであたためくんのピッチを行った。そこで「あたためくん」の高評価を受け、従来の法人とは分離して事業を転嫁することを決意。
その後宮崎商工会議所の支援を受け、法人設立の出資者を募り今回の株式会社開成の設立に至った。今後あたためくんの販売と大人数用のあたためくんの開発を行い、事業拡大を図る。