日本IBMは、九州におけるオープン・イノベーションの創出を推進するプログラム「イノベート・ハブ 九州」を6月より開始する。九州の魅力的なコンテンツ、オープン・データ、地元企業の知見や技術などを活かして、九州とアジア各国の企業や人材が交流する場の形成支援を目的とする。
IBMが九州でやる理由
政府が経済政策がとしてイノベーションの創出に向けた取り組みが活発になっている。一方でアジアからの訪日外国人旅行客が増加する九州は、観光資源、エンターテインメント、食、ファッションなどの豊富なコンテンツに加えて、九州発の企業が培ってきた知見や技術に恵まれている。
IBMは、過去30年以上の、開発者、スタートアップ企業、学生向けに、クラウドやアナリティクスなどの最新技術を習得するための支援に取り組んできた経験を活かし、さらなる地域イノベーションの創出を支援することになった。
イノベート・ハブ九州とは?
「イノベート・ハブ 九州」では、ワークショップやハッカソンを通じて、九州ならではのコンテンツ、地域の暮らしに関するオープン・データ、参画企業から提供される固有のデータやAPIを最新のITと組み合わせて新サービスを発掘を目指す。
また、事業化サポート、ビジネスマッチング、業界や国を越えて九州とアジア各国の企業や人材が交流できるエコシステムの醸成、および海外展開を支援する。
今後のスケジュール
IBM Bluemix 勉強会
6月頭~7月中旬
アイデアソン
7月中旬
ハッカソン@福岡
8月初旬
DemoDay@福岡
8月末
IBMはベンチャーのインキュベートプログラムBluehubを数年前から開始し、現在は3期生を募集中であったり、またさまざまなスタートアップイベントに協力したりと、ベンチャー支援の動きを強化している。今回九州において本腰を入れてIBMが動き出すことになるが、どのようなシナジーが生まれるか楽しみだ。