3月29日に、福岡市スタートアップカフェ内にスタートアップ人材マッチングセンターが開設され、オープニングイベントが行われた。スタートアップ人材マッチングセンターでは日本初の開設となった。
スタートアップ人材マッチングセンターとは?
その目的は?
優秀な人材を獲得したいスタートアップを後押しする。また、創業者が行う事業の実施に必要な人材の確保を支援するため,創業者と創業企業で働くことを希望する方との人材マッチングなどを行う。
なにやるの?
スタートアップに就職したい人と、採用したいスタートアップ、さらに大企業などを含む民間企業がそれぞれスタートアップ人材マッチングセンターに登録、相談する。スタートアップ人材マッチングセンターは登録・相談を受け、スタートアップと個人の転職のマッチング、またはスタートアップと大企業の出向などのマッチングを行う。ちなみ人材には会社員・公務員などとある。なぜ公務員がでてくるのかは後述する。
場所は?どこにできるの?
福岡市スタートアップカフェ内。カフェ内というか実質カフェと同一運営のようだ。委託先はCCC。これまでもカフェのコンシェエルジュは人材面での支援も行ってきているので、今回は体制をより整えたというところか。カフェではFECC=雇用労働センターも併設されているので、人材面のバックアップが今回より充実することになる。
使える対象は?
創業5年以内の企業・個人事業主もしくは一定の第二創業に取り組む企業とのこと。ただし、対象外であっても相談には乗ってもらえるようだ。
具体的な登録手続きなどは?
まだ確認できるソースは見当たらない。今後随時公表させるだろう。
なぜ公務員?
今年の2月に特区の特例が3つ追加された。そのうちの一つが国家戦略特別区域創業者人材確保支援事業だ。国家公務員が、公務員をやめてスタートアップにジョインし、その後3年以内に国家公務員に復帰した場合、スタートアップにジョインしていた期間も退職金算定期間に通算できるようにする。これにより人材の流動性が高まるということだ。
併せて福岡市も条例を改正し、4月1日より市の職員も同様の取り扱いが可能となる。福岡市のこのスピーディさは強みだ。
オープニングイベントに参加した竹中平蔵氏がアリストテレスの言葉を引用して、今回のスタートアップ人材マッチングセンター設立を評した。
「革命は小事にあらざるも、小事より発生する」
今回のマッチングセンターも大きな流れに繋がれるかもしれない。
挨拶をする高島宗一郎福岡市長