福岡市博物館の電子チケット及び物販ツールに、福岡のスタートアップ、AliveCastスマートフォン決済アプリ「ExOrder(エクスオーダー)」が採用された。
ExOrderとは?
ExOrder(エクスオーダー)は、専用のQRコードをアプリで読み取るだけで、注文・決済が完了するという通販システム。IDパスワードによるログインが不要というのが最大のポイントだ。QRコードは印刷物や映像など、目に見えるものであれば表示できるため、インターネットで検索せずとも、リアル空間でチケットを直接販売できる。
なぜ電子チケットに?
今回ExOrderが福岡市博物館、TVQ九州放送、西日本新聞社、毎日新聞社などが主催する特別展「釣道楽の世界―多彩なる水の趣味文化」の前売券及び当日券として採用された。
ExOrderは、これまで告知のみに使われてきたポスター・チラシから、チケット購入(直接販売)を可能とし、同じアプリによって入場時の認証までを可能とするワン・ストップ・サービスを実現した。
すでに電子チケットについては国内でも既に複数のサービスが運用開始しており、チケットのペーパーレス化(=電子化)が可能となっている。しかし、これまでの電子チケットであればチラシ・ポスターなどで告知してweb検索させ、ログインして購入後、アプリにデータを送信する必要があったが、ExOrderであればチラシ・ポスターに印刷されたQRコードで購入後、そのまま会場で入場できる。
なお入場認証に際して特別な機器は不要だ。また、ExOrderを使って入場した来館者は、物販コーナーに設置されたQRコードをExOrderでスキャンするだけで注文と決済が完了システムも導入する。
総務省「平成26年情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」によると、国内のスマートフォン利用率は全年代合わせて62.3%であり、前年から10%弱の伸びており、今後スマホ決済や電子チケットの利用が今後拡大すると予想される。ExOrderはイベント主催者にとってもユーザーにとっても利便性の高いサービスと言える。今後の広がりに期待したい。