フリーランスやスタートアップも対象となる補助金の募集が開始された。
補助金の名称は小規模事業者持続化補助金だ。補助金の金額は50万円と従来のものに比べて格段に小さいがその分、狙いやすい補助金となっている。補助金なんて自分には関係ないって思っている人も一度確認してみよう。
対象となる企業・人
「製造業その他の業種に属する事業を主たる事業として営む商工業者(会社および個人事業主)」であり、常時使用する従業員の数が20人以下(卸売業、小売業、サービス業(宿泊業・娯楽業を除く)に属する事業を主たる事業として営む者については5人以下)の事業者」
わかりやすくいうと、従業員が5人以下の企業(商工業者なので農業、医師などは除く。また一般社団法人もアウト)もしくは個人事業主=フリーランスが対象だ。ちなみに製造業や宿泊業をなら従業員20人までokだが、50万の補助金なので5人以下の従業員の企業または個人事業主をベースに話を進めていく。
どんな使い道に対して補助金がでるの?
「持続的な経営に向けた経営計画に基づく、小規模事業者の地道な販路開拓(創意工夫による売り方やデザイン改変等)の取り組みを支援するため、それに要する経費の一部を補助するもの」
例えば
・新商品を陳列するための棚の購入 ・新たな販促用チラシの作成、送付 ・新たな販促用PR(マスコミ媒体での広告、ウェブサイトでの広告)
・新たな販促品の調達、配布
・ネット販売システムの構築(他者の運営するインターネットショッピングモールの出品
・利用料等は補助対象となりません。)
・国内外の展示会、見本市への出展、商談会への参加 ・新商品の開発 ・商品パッケージ(包装)のデザイン改良(製作する場合、事業期間中にサンプルとして 使用した量に限ります。) ・新商品の開発にあたって必要な図書の購入 ・新たな販促用チラシのポスティング ・国内外での商品PRイベントの実施 ・ブランディングの専門家から新商品開発に向けた指導、助言
・(買い物弱者対策事業において)移動販売車両の導入による移動販売、出張販売 ・新商品開発に伴う成分分析の依頼
・店舗改装(小売店の陳列レイアウト改良、飲食店の店舗改修を含む。)
・業務改善の専門家からの指導、助言による長時間労働の削減
・従業員の作業導線の確保や整理スペースの導入のための店舗改装
・新たに倉庫管理システムのソフトウェアを購入し、配送業務を効率化する
・新たに労務管理システムのソフトウェアを購入し、人事・給与管理業務を効率化する
・新たに POS レジソフトウェアを購入し、売上管理業務を効率化する
・新たに経理・会計ソフトウェアを購入し、決算業務を効率化する
などなどだ。
結構当てはまることも多いと思う。PRに使えるのでフェイスブックに広告打っても対象だろう。
どうやって応募するの?
「商工会・商工会議所の助言等を受けて経営計画 」を作成。
所定の様式の経営計画書があるのでまずこれを作成する。そして自分のビジネスの本拠地を管轄する商工会・商工会議所でその計画について承認を受けて書類をもらわないといけない。しかし、商工会の会員でなくても申請できるし、手続きしてくれる。まずは問い合わせしてみれば親切におしえてくれるはずだ。
いくらもらえるの?
使い道に沿って使った金額の3分の2。で上限50万円。例えばPRに75万円つかえば、あとから50万戻ってくる、という具合だ。逆に60万しか使わなかったら40万しか戻ってこないし、100万つかっても50万が限度ということになる。ちなみに従業員を増やす予定がある場合100万に上限が引き上げられる。従業員雇用の予定がある場合はこちらで申請しよう。
募集期間
1.受付開始
平成28年2月26日(金)
2.受付締切
平成28年5月13日(金)締切日当日消印有効
商工会の事前手続きがあるためギリギリでの申し込みは避けたほうがよい。
また採択された場合、採択された日から平成28年度12月いっぱいまでに先にPRなどにお金を支出する必要がある。なのでお金が補助金としてもどってくるのは来年以降だ。
審査
応募したら必ずもらえるわけではない。事業計画に関する審査がある。自社の経営状況分析の妥当性や経営方針・目標と今後のプランの適切性、補助事業計画の有効性などが見られる。過去の例では約40パーセントが通過している。
できれば身近な専門家にアドバイスをもらって確率を上げたいところだ。
多少の手間はかかるが、書類の作成負担などは他の補助金に比べて格段に低い。50万ゲットできるチャンスなので活用してみてはいかがだろう。
詳しい募集要項はこちら