金融庁が銀行に対し、業務範囲の規制を緩和しフィンテックの活用を促している。
フィンテック系スタートアップには個別の出資も認めるようだ。背景には海外のフィンテックの急速な発展に伴い、国内の金融ビジネスの競争力を将来的に育てたいとの思惑があるようだ。
国内のスタートアップではマネーフォワードやfreeeが注目を集めている。両者ともビジネス向けのクラウド会計や家計アプリを展開し、急激にユーザーを伸ばしている。
そんなマネーフォワードが今日二つのプレスリリースを行った。
一つは経費精算に関するアンケート調査結果に関するもの、もう一つは新サービス『MFクラウド経費』β版の提供開始だ。
この二つのプレスリリースは別々に行われているものの、当然テーマと狙いは一つだろう。経費に関するユーザーの声を反映している点を強調した新サービスのPRだ。
アンケート結果によると、一人当たりが費やす経費精算業務の平均時間は毎月1時間以上となり、74%の人がわずらわしい感じ経費申請をせず自己負担する人も一定割合存在しており平均負担額は1か月あたり6,447円にものぼるとのこと。
また、小規模の企業ほどIT化が進んでおらず、手作業による計算や領収書の添付作業などに追われている傾向がある。
このような現状を踏まえて、マネーフォワードは新サービスMFクラウド経費β版をリリースした。
このサービスはクレジットカードや電子マネーの明細の自動取得やSuicaやPASMOの明細の取込、スマートフォンで撮影された領収書はオペレーターにより入力により手作業入力の手間を削減させる。
このサービスを使いこなせば確かに面倒な経費精算はかなり楽になりそうだ。バックオフィス業務にリソースが割けないシード期のスタートアップや小規模オフィスには使い勝手のよいツールとなり得る。
IT×・・・の分野のなかでも特にフィンテッックの分野は冒頭に書いたように追い風が強い。今後も同分野ではあたらしいサービスが矢継ぎ早にリリースされそうだ。